君の名は
よく天気予報で、
『お洗濯は今日のうちに』
と言うのを耳にするが、例え明日、明後日が雨で洗濯しなくても、着るものはまだ箪笥に残っていても、洗濯籠に溜まる汚れ物を見てうんざりして、明明後日には洗濯することだろう。
寝溜め、食い溜めに続いて、溜めるには限界があるコトなのだ。
だいたい人間生きている限り、時間とともに垢が溜まらない人はおらず、梅雨だからパンツを取り替えるなとは、さすがに言わないし、言いたくもない。
しかし、ここ数日は天候が定まらないのが目に見えているのに、シーツだとかパジャマ、冬なんか上着系やトレーナーにジーンズなどを平気で洗濯籠に入れる情け容赦のない家族には、少々イラっとする。
昨日今日と、外は風が大変強い。
昨日は、晴れ間が見えた時、一度洗濯物を外に出してみたものの、結局止んでいる間の方が狭く、部屋干しで夕方までぶら下げ、やっと乾燥機に入れられる程度に乾いた。
今日は、時折陽が射したりしているが、時折雨粒も窓に当たる微妙な天気である。
でも、強風のおかげで、お昼前には既に、昨日の夕方位の乾きになっている。
2階リビング生活になって早3ヵ月目に突入。
ちょっと空を見上げるのも、窓から顔を出さないと無理だった階下の生活から比べると、大変明るく、気持ちが良いのだが、真夏は絶対下のが涼しいだろう。
あ、じゃあ、ノートパソコン持って、下で仕事すればいいのか・・・なんて、今思いついた。
風が強いと言えば、2階リビング生活のリスクは暑いだけじゃなく、強風が吹くと家が飛ばされるかと思う程ゆれること。
寝室は元々2階だけど、隣接の家が風除けになっているからか、あまりひどく揺れず、これ迄気付かなかったが、今いる場所は隣家より道路側に出っ張っているので、暴風音と共に震度2くらいは楽に揺れ、正直、冷静に机に向かって座っていられない・・・。
今日のような日は、雀もカラスも電線にとまって悠長に連絡取り合ってもいないが、普段無言で空高く円を描いているトンビは、風に煽られ文句でも言うように、ピーヒョロロロロと鳴いている。
さて、今年、初めて気づいたのが、キョッキョッキョキョキョキョと、鳥というより子犬のような、響き具合は梟のような、鳴き声というにはリズミカルな、でも明らかに鳥の声である。
春から夏にかけては鶯が自慢げに、今はキジバトが、もうじき朝に夕にヒグラシのカナカナカナが山いっぱいに響き渡るような『山』だから、他にどんな鳥がいても不思議はないのかもしれない。
ただ、上下チェンジして2階に移り住んで落ち着いた頃、主人の夜勤が始まり、夜テレビもつけずに過ごす時間が再び出来たせいか、暗くなっても明け方でも鳴き続けるその声が気になって仕方がない。
今気になる事は、今じゃなくても良い事でも、出来れば今すぐ調べてスッキリしたい私である。
ところが、引っ越し騒ぎでパソコンの音が出ていない事に、鳴き声で調べようとしたその時初めて気づいた。
システム上は問題ない・・・ということは、繋ぎの問題である。
裏を見ても、宙ぶらりんになっているコードは1本もない。
そこに、先日乗り越えた忙しさの山である。
『ああ、君の名は・・・』
調べたいのに調べられない日が続く中、相変わらず、朝でも昼でも夜中でもキョッキョッキョキョキョキョと住宅地にはおよそ似つかわしくない野鳥の声に、近所の子供まで泣き真似をしだした。
そりゃ、気になる声だもんねぇ、真似したくなるのもわかる。
ようやく時間に余裕が見えたので、本腰を入れて、スピーカー付きの液晶ディスプレイをひっくり返し、手探りしたら、穴はあるのに線が刺さっていない箇所を発見。
これだ・・・。
そうそう、台を先に動かしたくて、解体は主人がしたんだっけ。
それでスピーカーのコードを、他の袋にしまわれてしまって気付かなかったらしい。
晴れて調べられる『君の名は?』
野鳥の声を収録したサイトで、かたはしから聴いていくこと数分。
それは、『鳴かぬなら』のフレーズでで有名なホトトギスであった。
ホトトギスなんて、名前と、そのあまりにも有名なフレーズは昔から知っていたのに、鳴き声と一致したのは初めてである。
先日、あるドラマで、山中、野鳥の声に耳を傾けるシーンがあったが、そこにも出てきていた。
こんなに『自然あふれる山の中』で聞こえる鳥が鳴いているところに住んでいるんだ。。。
ホトトギスは、5月頃来る渡り鳥で、カッコウと同じく托卵をする鳥だそう。
他の渡り鳥より若干渡ってくるのが遅めなのは、託す鳥の産卵期に合わせてと、あんまり早くきても毛虫などがいないからだとある。
物哀しくも聞こえる声からは想像できない、ちゃっかりした鳥である。
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