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お小遣いっていくら?

 娘にプレゼントを貰うたびに、ちょっと心苦しくなる事。それはお小遣いである。

 私が親にお小遣いを戴くようになったのは、小学生の頃であった。いくらだったか忘れた。ただ、中学で3000円高校で5000円がきまりだったので、それより少なかったのだろう。
 お小遣いをくれるようになった時に親が言った。
 『何もやらずに貰い辛かろう』その頃から働かざるもの食うべからずな家であった。
 だから、雨戸閉めと風呂洗いと食器洗いと米とぎと鳥の世話が使命であった。なので、アルバイトを始めた時に使命を果たせなくなる為、親から小遣いを貰うのをやめた。

 私がお小遣いで賄ったもの。
 それは、学生の本分にかかるもの以外全てであった。だから参考書以外の本はどんなに高価なものでも自分で買ったし、どこかへ行く費用は全て自分もちであった。
 自分もちの歴史を述べれば、小学校を卒業する時に新品のスーツが欲しくて、親にねだったら、そんな来年以降着る保証がないものにお金をかける事はできないと言われ、半分出した。
 中学に入って間もなく作った眼鏡のフレームが気に食わず、度が進んで次に買う時には自分で買った。その後、コンタクトにしたくなった時にも、親に相談したのは保険証を借りる件だけだった。
 専門学校へあがったときに、10数万円の教材費を要求したら、そんな余裕はないと言われた。ちなみに就職して数年後、その専門学校にかかった費用は昼代と多少ながらの利息をつけて返済をした。
 極めつけは、我が家は全て姉が基準だった為、高卒で就職した彼女が家賃を払いだした年が19であったから、私も学生でありながら19の年から嫁に行く迄、月3万の家賃を出させられていた。確か年金も自分で払ってたと思うから月4万だったのを思い出した。
 学校に通いながらのアルバイトから4万はきついよね。おかげで、バイトのついでに学校へ行くような生活となった。家に戻って1時間寝て、次のバイトなんてのざらである。
 しかし、嫁に行く時は『あらそう』と言ったきり、別段嫁入り支度をしてくれるもんでもなく、姉と兄と同じように祝儀袋を出した親である。

 話はそれたが、我が家の娘は、生まれも育ちも違うのに江戸っ子である。下手したら、もっていれば親からの一時預かり金であっても手をつけるので、決して余分には持たせる事が出来ない。
 そんな娘が考えて悩んで、この時期に買ってくれるプレゼントは、月に一度親戚の家に行った折に必ず貰える千円から賄われている。
 とはいえ、今日お昼は友達とマックにしていい?だとか、習い事の帰りにジュース買うだとか、映画行くとか言う突発事項についてはこちらが出すので、きっと、きちんと計算したら、小遣いを月に2000円あげるよりは安上がりである。
 しかし、このままでは決してやりくりは身につかない。いつまでも、欲しいものが出来たら親にお願いしてみるというのも如何なものであろう。
 娘がくれるものに、心おきなく感謝できるよう、けじめをつけたい私であった。

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