初めての国立競技場
昨日の日曜は、町内会の夏祭りの『資材点検日』であったのだが、私には、それより前から法事の予定が入っていたので欠席届を出してあった。
誰の?
石原裕次郎さんの二十三回忌である。
前回の十七回忌の時には、3万人限定で、3日間に及ぶ品川プリンスシネマで24時間大映画会と記念品贈呈という募集に、たった1枚出したハガキが当選し、のうのうと『黒部の太陽』を鑑賞して帰った。
遡ること数日前、
『こんなもん当たるわけないよね』
という主人の言葉に、
『まあ、出さない人には当たらないよね』
と当選ハガキを見せ、ギョッとされた私であった。
その時は45万5千通の応募があったそうであるが、今回5万人当選の記念品に集まったハガキは75万通を越えた。
けれど、何日待っても我が家に当選ハガキは届かないのであった。
もともと、大々的にお披露目するのはこれが最後だと言うし、当たらなくても今回は行ってみようという主人の誘いに、絶対当たるつもりで、当たらなくても行く!と答えていた私であるが、まさかホントに当たらないとは・・・。
裏腹に、すっかり行く気満々の主人である。
私だって、行ってみたいのは山々ではあるが、手ぶらで帰るのを承知の上、日曜の朝っぱらから多くの人でごった返すのが必須の国立競技場に行くというのは癪ではないか。
というわけで、主人はYahoo、私は楽天のオークションで出物を探す日々が始まり、なんとか前日4日の午後に当日記念品引き替えに必要な当選ハガキをゲットできた。
そのすったもんだは別の機会に書くとして。
はがきには朝7時開場と書かれているものの、朝7時に家を出るのが限界である。
当然、開場時間前から並ぶお客様も400人程いらっしゃった模様。
大江戸線に乗り換える前からボックス席で一緒だった爺・婆・孫と親の3代連れファミリーは、会話の様子から行先が同じであるらしい。
大江戸線に乗ったら乗ったで、あっちの鞄からもこっちのポケットからも、場所確認の為か、当選ハガキを出して眺める人ばかりである。
入口では日刊スポーツが特集を組んだ新聞を配り、ポカリスウェットのボトルを1人1本無料配布していた。
勿論入場も夜10時迄無料であったが、ひとり1枚ゲートナンバーが入った整理券を渡された。
席は基本的に自由席だから、特別招待席を除いては、実際スタンドの、どのブロックから観ていても問題なかったのだが、献花をするに当たっては、このゲートナンバーが大変重要なのであった。
楕円のスタンドは、屋根の付いた良い席が、特別席ブロックを挟んで両側に4ブロックづつある。
グラウンドから見て、右から左に1から8ブロックの後、円を描いて全部で30ブロック並んでいる。
祭壇を観るという位置関係で、19と20が祭壇裏に位置するので、そこに人を入れるのが一番最後になるように、4と5が埋まったら3と6、次が2と7、その次が1と8、そして9と30、10と29、11と28、12と27・・・19と20と各ブロックに入るゲートナンバーのついた札を配っていた。
私と主人が着いたのが、セレモニー開始予定時間の10数分前だったので受け取ったゲートナンバーは27。
会場を眺めると、半分より若干悪い側といった微妙な位置であり、再現された総持寺本堂が小さく見えるのであった。
いつも家の大きな画面で顔の皺まで見慣れた人々は、女性のシルエットでまき子夫人だと判別でき、話したから渡哲也さんだとわかる程度で、あとは紹介があったから舘ひろしさんと神田正輝さんと徳重聡さんが並んでいるらしいという大きさである。
はるか右下に見える一般席に、宍戸錠さんがいらっしゃっていて、ずっと展示物を観るように人がたかっていた。
ともあれ9時15分、定刻より15分遅れて法要は始まった。
お坊様をお迎えするのに起立し合掌していると、出てくる出てくる・・・合掌している手が重くなるほどで、暇にあかして隣で主人が数える声を追うと100を越えた。
あとできいたら、120人いたそうである。
そして渡哲也さんと共に『裕ちゃん』コールで式を終えたわけだが、ここからが長い長い待ち時間の始まりなのであった。
つくづく思うのは、カンカン照りや今日みたいな雨じゃなくて、ホントに良かった、という事。
何しろ今日は、100人越えの坊様に向かって合掌する為だけに、ここに来たわけではない。
再現された総持寺本堂に飾られた裕さんの遺影に向かって献花する、そして二十三回忌限定の写真集と焼酎を戴いて帰る、というのが目的なのである。
けれど、スタンド席の他に、グラウンドの一角にアリーナ席があり、その人達から順番に、先程説明したブロック順にグラウンドに降りるわけで、無事記念品を手にしたのは午後1時半の事であった。
速やかに電車に乗り帰路につき、最寄の駅に降り立って、遅い昼食を何にしようかと話す横を、携帯電話で迎えの要請をしている初老の方の口から
『お土産?あるよ~裕次郎のね・・・』
思わず視線を向けると、同じ袋をぶら下げていて『うわっ』と思うのであった・・・。
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コメント
お疲れ様でした~。
ほどほどの天気で、ほんとによかったですね。
(っていっても、長時間待たされたわけでしょうが・・・。)
まあ、記念品も無事ゲットできたわけだし、結果オーライといったところでしょうか。
ところで、参列した皆さんって、喪服だったんでしょうか?それとも地味目の平服???
投稿: 黒リス | 2009年7月 6日 (月) 15時38分
喪服とか地味目だったのは、多分関係者か、きちんと招かれた方々だけですね。
スタッフは全員背番号23番!みたいな青いTシャツでしたし。
で、十七回忌の時もそうだったんですけど、こっちはお金なんか持っていかない上、記念品を戴くわけですが、その時、
『おめでとうございます!』って思いきり笑顔で言われます。
めでたい・・・確かにめでたいかもなんだけど・・・そーかめでたいんだ、という感じです。
投稿: 紫 | 2009年7月 6日 (月) 15時49分
で・・・
」
「裕ーーーちゃーーーん
って、3回叫んできたんでつか
・・・今朝、TVでやってるの観てて。

”自分が呼ばれている”ような、ミョーな気分になった
オイラであります・・・
投稿: 843部隊 大隊長 | 2009年7月 6日 (月) 19時59分
さすがにそこまでロマンチストになれない紫でございます。
大丈夫です、後ろの人が頑張って叫んでましたから。
大隊長殿・・・もしかしてなりきってます?
それとも、お名前が裕太郎さんとか、裕一さんとかなのでしょうか。
いずれにしても、お幸せなことで・・・。
女優の天海祐希さんは、お母様が大の裕次郎ファンで、芸名に『ゆう』の読みを入れてますが、ヘタすると『石原裕』になったかもしれないそうです。
投稿: 紫 | 2009年7月 7日 (火) 08時26分
裕次郎さんのイベントごとはいつも雨、って言ってましたが
今回はホントにそこそこの天気でよかったですね…。
今回は法要ということですが
お祭り騒ぎした帰り道にみんな同じものを持っていたりするのって
妙に気恥ずかしいんですよね。
本人もその場では思いっきり楽しんでいたりするのに
会場を離れるとそこにはいなかったことにしたくなったり。
あれってなんなんでしょう。。。(笑)
投稿: ひよこ | 2009年7月 7日 (火) 15時42分
ほんと、門を出た途端に魔法から覚めます。
こんなに一生懸命来たのに、早くこの駅から立ち去りたい!
なんて思いますね。
袋も印刷面が見えない方を表に持ったりして。
若いお嬢さんは、準備が宜しく、おっきい袋に入れて帰ってました。
だから、最寄駅に着いた時は、なんだか安心して歩いていたんですね。
あ~終わった終わった、何食べよっか・・・てところに同じ袋持った人が通過して、こんなにはるか遠くに離れたのに・・・ってね。
ちょっと違うんですが、
上野の阿修羅展の順番待ちしてる時に、目の前の人が、この間買ったバックの色違いを持っていたのにも凹みました。
ええ、もちろんその日私も持ってましたんで・・・。
投稿: 紫 | 2009年7月 7日 (火) 16時06分
行ったんですか!
すごい!身近に(?)いるとは思いませんでした。
東京は7月盆なんです。
なので、前倒しの法事が沢山あって忙しい時期なんですが、
よく120人もお坊さんそろえましたよね。
地方から呼んだのでしょうか?
そんなことを考えてしまいました。
でも、仕方ない事かも知れませんが、
20分の法要じゃぁ、十分の一の人数でも多いくらいだったかも・・・。
投稿: 方丈安穏 | 2009年7月 7日 (火) 18時58分
ええ、行ってまいりました。
ファンの務め?ですから。
ほんとにねえ、どこから調達してきたんだか、お坊様独り占めって感じでした。
うちも7月にお迎えしてます。
そう考えると、忙しい時期ですよね。
私は、これが済んだら、また色々あちこちでお仕事があるんだろうなーなんて思いながら眺めておりました。
まー、20分位が観てる方は、ありがたかったような気がします。
投稿: 紫 | 2009年7月 7日 (火) 21時27分
こんばんは(^-^
いつものことながら内容が克明に書かれており、
容易に状況を想像できちゃいます。(^-^
ぞろぞろと集団にまぎれるだけで疲れそう。
かく言うワタシも去年の夏、チト恥ずかしながら
コ○ケなるものを視察に行ってきました。
(目的は開発中のゲームに関係しているんですが・・・)
所謂、聖地に近づくにつれ、マニア濃度がグングン高まり、
会場はあらゆる熱気で眩暈がしそうに・・・。
アツイ・・・。気温も熱気も体厚も・・・。
ああ、せめて夏なんだからエアコンぐらいつけてくれ~A(^^;
で・・・
帰りには紫さん同様、地元までソレと分かる袋をもつ猛者が・・・A(^^;
投稿: 社長 | 2009年7月 8日 (水) 23時19分
ご想像いただけました?
嬉しいです。
>聖地に近づくにつれ、マニア濃度がグングン高まり、
>会場はあらゆる熱気で眩暈がしそうに・・・。
>アツイ・・・。気温も熱気も体厚も・・・。
うわぁ。。。社長こそ、ビシビシ伝わってまいります。
お祭りだとかイベントって結構好きです。
わくわくと、血が騒いじゃいますね。
ただ、まー、熱狂的なファンがいるところというのは、別な意味でドキドキしちゃいます。
にわかで来て、ごめ~ん、、、って思っちゃったりして、なんか悪いような、自分が場違いのような。
カラオケなんか誘われても、人が歌ってるのだけで充分楽しめるので、行くのは全然いいんですけど、歌えって言われるのが嫌で断ります。
きっと好きなのは、その場の雰囲気と、それを観察することなんですよね。
投稿: 紫 | 2009年7月 9日 (木) 09時09分