機種変更に優しくないauだとは思っていたけれど
私が約4年ぶりに携帯電話の機種を変更したのは、東日本大震災後まだ間もない3月19日であった。
何も地震が起きたから急に買い換えたくなったわけではないが、元々、1月末に始まったauの『春セレクト割』キャンペーンが終了する5月末迄にはと思っていたところに、あの震災である。
余震が続いたり、やもすれば併発地震で自分の足元が大揺れするかもしれない中、緊急地震速報も入らない携帯を、いつまでも抱えているのに不安を感じて、購入時期が若干早まったのは確かである。
それにしても、端末代が税込57,750円って、何度見ても高っ・・・。
物の値段としては正しいのかもしれないが、型落ちを待って、せいぜい10,000円前後でしか手に入れた事がなかった身としては、たかが携帯電話ごときに6万円弱と言われても、中々思い切れないでいたのが、長々使った理由である。
『春セレクト割』というのは、2年間の割賦契約を結ぶ事によって、月々最大1,000円、ものによっては1,500円を契約が満了する迄割引き、最大24,000円若しくは36,000円お得になるというお話である。
但し、途中で割賦を一括払いして、2年間続く契約をチャラにした場合、この月々の割引もなくなってしまうという、他の携帯会社に御客が流れないようにと、よくよく考えられた上手い企画でもある。
割引対象となる金額は、基本使用料、国内通話料及び通信料、安心ケータイサポートを除くオプション料の合計からなので、私のように使う時はある程度使うけど、使わない時はほとんど使わない人向きの料金プランからでも、大抵が最大限の得が出来るという、ありがたい企画なのであった。
これで溜めに溜めたポイント20,000円分を使えば、端末代は15,000円を割った計算となり、結果的にはめでたく機種変更を終えたのだが、実は、ちょっとひっかかるやりとりがあった。
我が家から歩いて行けるauショップは、何かのついでに寄って用を済ませるって事が不可能な程、いつも待たされる。
1時間越は盛っての話ではないから、覚悟を決めて買いますという段階、またはどーしてもショップじゃないと手続きが出来ないような用がなければ、順番待ちの発券ボタンを押せない。
なので、春に機種変更をする際も、auお客様サポートに散々確認した上で足を運んだというわけだったのだが、窓口の説明と違っていた。
『私が24回に分けて支払う端末代は、57,750円-24,000円-現在あるポイント÷24で良いの?』
窓口のお兄さんは
『それはお客様サポートが間違っております。
端末代は端末代として24回に分けて払っていただき、その間ポイントがある分はポイントで支払っていただけます。
それ以外の部分で割賦がある内は、毎月1,000円迄はお引きいたします。
大変申し訳ございませんでした。』
と、深々と頭を下げた。
数行前に述べたように、その時は結果的に良いと思われる状態だったから、その場で吠えるような事にはならなかったのだが・・・。
5月末に終了した『春セレクト割』が好評だったので、通年の割引プランとして『毎月割』というのが登場したという広告を見て、主人も新しくしたいと言い出し、さすがに娘にだけ古い端末を持たせているのに後ろめたさを感じた為、一緒に買い換えてやることにしたのが、つい先日なのだった。
今回の値引きは一律、月1,500円が24回分。
ざっと計算すると、主人はギリギリ使いきれるが、娘については学割を使っている為、毎月1,500円の恩恵を丸々受けられないかもしれないので、よせばいいのに再びauお客様サポートに確認してしまった。
その際、
『春のセレクト割の時は、端末代は割引に含まれなかったはずだけど、今回はどうなの?』
と聞いたら、サポートのお姉さんははっきりと、
『いえいえ、ご安心ください。今回は春のセレクト割とは違って、端末代金からも引かれますので、お客様が損をするということはございません』
と言い切ったのだ。
しかしながら、ま、ここに述べる位だから想像がつく話だと思うが、またしても窓口では、端末代は含まれない、要するに『春』が『毎月』って名前に変わっただけなんだと言う。
auとしては、あくまでも機種の値引きはせず、サービスからの割引を通したいのだろう。
窓口で流れを話すと、
首をかしげ聞いた上、間違えているのはお客様サービスだと、気の毒そうな顔をして謝って下さるのであった。
しかも、
『窓口と電話と言うことが違うというお客様が多いんですよね・・・』
と呟いた。
おいおい・・・そこが問題なんじゃん。
とりあえず、丁寧にわかりやすく説明して下さった窓口のお姉さんにはお礼を言って
『最後にお願いがあるんだけど』
『はい、なんでしょう』
『私に誤った説明をしたサービスの方ご本人から、きちんと謝って欲しい』
そんなことしてもらったところで、結局のところ、こちらは1円も得しないんだけどね。
被害者の声が肝心な人の耳に届かないのは、どこの世界も同じらしい。
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コメント
“ムラコメ”復活第三弾ですね。
相変わらず切れ味が冴え渡っていて痛快です。
確かに一つの組織だから個人云々言うのは
筋違いでしょうけど、
組織として一貫した対応が出来なかった場合には、
きちんと落とし前つけるべきですよね。
でも最近、そういう常識すら持ち合わせていない人が、
組織の長だったりしますからね。
投稿: 方丈安穏 | 2011年7月 6日 (水) 20時26分
方丈さん おはようございます
本人に代わって謝るっていうのは、本人と同等以下じゃ成り立たないと思うのですよ。
しかも代わりに謝ってる側が自分の失態じゃないもんだから、簡単に頭下げます。
言葉の上では『大変申し訳ございません』って言っていても『ごめ~ん』程度にしか伝わってこない。
いつも聞くのは『あなたがそうされたら、納得します?』
だいたい『いえ、しません』って答えが返ってきます。
結局今回は、本人からではなく、その上を名乗る方からお電話戴きました。
本人に確認したところ、間違いなくそう言ったと認めた上、謝罪いただきました。
問題は、今後どうなるかってとこなんですけどね。
方丈さんがおっしゃる通り『組織として一貫した対応』これを求めるわけです。
投稿: 紫 | 2011年7月 7日 (木) 10時24分
>本人に代わって謝るっていうのは、
>本人と同等以下じゃ成り立たないと思うのですよ。
全く同感ですね。
先輩や上司の役割って、後輩部下に仕事を教えるだけじゃなく、
やらせて失敗したら代わりに謝るのも大切な役割ですよね。
それによって後輩や部下は恩義を感じて育つ部分も多いと思います。
独断と事後承諾で突っ走った上司の尻ぬぐいさせてちゃ、
下が育たないばかりか人がいなくなっちゃいます。
投稿: 方丈安穏 | 2011年7月 8日 (金) 10時36分
方丈さん 再びありがとうございます。
どこかの国の総理大臣にも聞かせてあげたいですね。
『なんかあったら俺が責任取るから、安心して行ってこい!』なんて事も言えず、
途中で余計な事を思いついちゃあ周りによく相談せずに口に出して・・・。
そんなに辞めたくないなら、誰か殉職させてあげて・・・って思いますが、そーいうわけにもイカんのでしょうな。
投稿: 紫 | 2011年7月 8日 (金) 14時05分
政治の世界だけでなく、
普通の会社などでも同じような上司って
増えているのではないかと思います。
と言うか、
そういう人でも出世できる世の中に
なってきてしまったのでしょうね。
投稿: 方丈安穏 | 2011年7月 8日 (金) 16時20分
方丈さん またまたありがとうございます
学校の先生が厳しいという印象でなくなったり、家でもそう教えない中で育った子供が社会に出て、すんなり上下だ何だってのを受け入れる事が出来るとは思えないんです。
かろうじて会社ってものは何だって語れるはずの年代の人々も、今風の若者の考えや態度におされてしまう部分ってあるんじゃあないでしょうか。
ちょっと強めに言えば、拗ねて会社に来なくなっちゃったり、下手したら親が出てきて、謝るどころか抗議されたりしたら、プロ根性を叩き込むにも、おっかなびっくりになりますよね。
逆に、
未だに体育会系のノリで『俺が上なんだから俺の言う事は何でもきけー』みたいな、にわか熱血中間管理職ってのも時々いて、どうにもついていけない上、うまくかわす事も出来ずに、ストレスを抱えるケースもあるそうです。
投稿: 紫 | 2011年7月 9日 (土) 14時39分