今度はカビてた
茶のしずくの件で、娘の身体は、アレルゲンに反応しやすいのだとわかったのだが・・・。
あれから皮膚科に、痒みや赤みを抑えようと飲み薬と塗り薬を戴きに通う日々。
目が痒くなっては眼科に、鼻水が酷くなれば耳鼻科に、体調そのものが悪くなれば内科に行くたび、
『耳も四六時中痒くて、ダラダラしているのですけど』
と振ってはみるものの、どのお医者も真剣に相手にしてくれなかった。
耳鼻科で貰ったタリビット液は、あまり効果がない上、もう使いきった。
皮膚科では、身体用に処方してくれたロコイド軟膏を塗っておいて下さいと言う。
ここ数ヶ月で、綿棒の入れ物はアッと言う間に空になる程、毎日彼女は耳のケアをしていたのだが、一向に治らない。
昨日の事である。
溜まる膿を取っては薬を塗るのを繰り返していたせいか、急に痛みがきた模様。
『また、いい気になって、奥まで入れ過ぎたんでしょ』
と、とりあえず痛み止めを飲ませたが、翌日になって、尚更痛そうな顔で起きてきた。
幸い近所のクリニックは、祭日でも午前中なら診療していたので診ていただいたら
『あれ?黒いな』
触角みたいに細長い器具を娘の耳に入れ、検査にまわした。
『これは、おそらく黒カビですね』
え・・・カビ?
『アスペルギルス・ニガーだと、痛みを伴うんですよね。
でも、昨日や今日でこんなに黒くならないでしょう。随分前から痒かった?』
・・・って、ずっとずっと言ってましたけどもっ。
アスペルギルス・ニガーのニガーは黒。
コウジカビとも呼ばれ、自然界において最も普通に見られるカビの一種だそう。
カンジタなどと同じで、普通の体調の人には感染しないけれど、免疫力が落ちると感染し広がる、結構しつっこい菌のよう。
あんた今度はカビてたの?と、私がおののいている間に、吸引具で吸い取って薬塗って下さったら、完全にではないが、嘘のように痛みは引いたらしい。
子供の頃、実家の母に
『いいかい、お医者は聞いて七分の診て三分といって、細かく様子を話せば、だいたいどんな病気かわかるんだよ』
と言われてきたが、お医者もカビちゃわないとわからないんだ・・・などと思う私であった。
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