昨日、『許しません、白い粉』と題された講演会に行ったのは、勿論自主的ではなかった。数週間前、町内会の会長さんが直々にチラシを持って我が家にいらしたからで、つまりは義理である。それも数日前迄は、仕事にカコつけて行くのをやめようと思っていたのだが、たまたま、もう1人町内会に義理を感じる立場の人と、電話でお話する機会があり、その方と
『やっぱ、行っとくかぁ…』という結論。
『ダメ。ゼッタイ』は、昨今、何人かの芸能界の方が逮捕されたり、大学生が寮の押入れで育てているのが見つかったりといった、不正薬物の乱用を防止しようという運動である。
これから1人で色々な所へ行くようになるという子供を持つ親の立場としては、ひとごとではない危機感はあっても、開演は午後2時。税関からいらした講師の、睡眠導入に効果的な声が浪々と響く中、前半は眠気を逃がすのが精一杯だった。
ちなみに前半の話は、税関の役割、紹介、講師ご自身の仕事っぷりの紹介といった内容で、どうにもとっつきにくい上、盛り上がりに欠けるものであった。
さて後半、本筋に入ったあたりで、席のほとんどを占める、お達者クラブの方々の目も覚めた模様…。
こんな時にそんな事を関心するのもどうかと思うが、お年を召すと(か、どうかは定かではないが)居眠りしていても微動だにしない人がほとんどで、やや不自然に顔を下に向け、みんな静かに目を閉じているのみ…実に羨ましい…。
ともあれ、自分の生活に馴染みがあってはならない物の話だから、知らなくて当然かもしれないのだが、ニュースやドラマの中で聞き覚えのある、『覚せい剤』『大麻』『コカイン』『ヘロイン』というものには、各々いくつもの通称がある。『シャブ』『マリファナ』だったらまだわかるが、『チョコ』『アイス』『スピード』『エクスタシー』なんて、ちょっと聞いただけでは、それとは判断できず、面白半分に手を出してしまいそうなネーミングに驚かされた。
使用方法も、注射器を使ったり、吸ったりと、古典的でいかにも、といった方法だけではなく、錠剤の物もあり、ほんとにお気軽に、サプリメントでも飲むように摂り入れる事が出来るそうである。
しかも、その錠剤、最近特に若者を中心に急激な広まりをみせているという『MDMA』は、綺麗で美味しそうな色合いであるのとは裏腹に、たった1度の服用で脳を完全に破壊してしまう、大変恐ろしい物であると聞いた。
人の身体には、体内に入ってきた薬の良し悪しを判断する機能がない。たった1度の好奇心でも、身体はずっと覚え続け、精神と共に薬物への依存性を失わないのだと言う。
だから、『ダメ、ゼッタイ』なのだ。
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